自社ローンで車を購入しようと考えたとき、「所有権留保」という言葉に不安を感じたことはありませんか?
この記事では、自社ローンのメリット・デメリットを明確にしながら、「所有権留保とは何か?」「どんなリスクがあるのか?」「トラブル回避のためにはどうすべきか?」をわかりやすく解説します。
✅ 自社ローンとは?まずは仕組みをおさらい
自社ローンとは、ディーラーや中古車販売店が自社で分割払い制度を提供するローンのことです。銀行や信販会社などの外部金融機関を通さず、店舗が直接お客様と分割契約を行うため、信用情報に自信がない方(いわゆるブラックリスト)でも利用しやすいのが最大の特徴です。
✔ 自社ローンの主な特徴
- 信用情報を問わない(審査基準が独自)
- 金利が0%のケースが多いが、手数料込みの総額に注意
- 所有権は完済まで販売店にある(これが「所有権留保」)
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⚠ 所有権留保とは?意味と仕組みを簡単に解説
所有権留保とは、ローンの返済が完了するまでの間、購入した車の名義(所有権)を販売店が持ち続ける契約形態のことです。
つまり、購入者は車を利用できますが、法的な所有者は販売店という状態が続きます。
仕組みイメージ
項目 | 内容 |
---|---|
車両使用権 | 購入者が自由に乗ることができる |
車両所有権 | 販売店に帰属(名義が販売店) |
名義変更 | 完済後に購入者へ移転 |
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🔍 所有権留保のメリット・デメリット
✅ メリット
- 信頼があれば審査通過しやすい
- 信販会社の与信チェックを通さないため、過去の債務履歴に関係なく購入できるチャンス。
- ローン金利が実質ゼロ
- 金利ではなく手数料として加算されるケースが多く、条件によっては総支払額が抑えられる場合もあります。
- 車検・整備サポートが手厚いことも
- 地域密着型の販売店では、アフターサポート付きで安心。
⚠ デメリット
- 完済まで所有権が自分にない
- 名義は販売店のままで、売却・譲渡・廃車手続きが自由にできません。
- 途中で支払遅延すると車を引き上げられるリスク
- 契約違反(支払延滞など)の場合、車両を返却しなければならない可能性があります。
- ローン完済後の名義変更を忘れやすい
- 完済したのに名義が販売店のままでは、保険手続きや買い替えの際に不便です。
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💡 トラブルを防ぐための3つの対策ポイント
1. 契約時に「所有権の扱い」を確認しよう
購入前に、「所有権は誰にあるのか?」「完済後に名義変更されるのか?」を必ず書面で確認しましょう。
2. 名義変更の手続きを完済後すぐに行う
完済後も所有権が移っていないことに気づかず、保険金請求や売却でトラブルになるケースも。車検証を確認して「所有者」が自分になっているか必ず確認を!
3. 支払が遅れそうなときは早めに連絡する
事情があって支払いが難しくなった場合は、すぐに販売店に相談してください。誠意ある対応をすることで、引き上げを回避できることもあります。
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✅ 所有権留保があるかどうかはどうやって見分ける?
以下のようなチェックポイントがあります。
チェック項目 | 確認方法 |
---|---|
車検証の所有者欄 | 「販売店名」になっていれば留保あり |
契約書の記載 | 「所有権は店舗にある」と明記 |
名義変更の手続き書類 | 完済後の対応フローがあるか確認 |
🙋♂️ よくある質問(FAQ)
Q. 自社ローンでも所有権が自分になる販売店はある?
A. 一部の店舗では「所有権移転済み」の形で契約可能な場合もあります。ただし、信用度が高いか高額な頭金が必要なことがあります。
Q. 所有権留保があっても車検や保険は問題ない?
A. 問題ありません。ただし任意保険の「車両保険」は所有者情報が必要なケースがあるため、販売店とよく相談しましょう。
Q. 万が一、途中で事故や廃車になったら?
A. 所有者が店舗のままの場合、保険金の受け取りや処理について販売店の承諾が必要になることがあります。
➡ さらに詳しく:自社ローンのよくある質問
📝 まとめ|所有権留保を理解して安心のカーライフを!
自社ローンは、金融審査に不安がある方や保証人がいない方にとって強い味方です。しかし、「所有権留保」という仕組みをしっかり理解しておかないと、後のトラブルや不満につながる恐れもあります。
購入前に契約条件をきちんと確認し、信頼できる販売店を選ぶことが、後悔しない車購入の第一歩です。