「金利0%で車が買える!」という言葉に惹かれて、自社ローンを検討している方も多いのではないでしょうか?
ですが、実はこの“0%金利”という表現には思わぬ落とし穴や注意点が潜んでいることも。本記事では、自社ローンにおける金利の実態、仕組み、そして消費者として知っておくべきリスクについて詳しく解説します。
✅ 自社ローンとは?金利ゼロの理由もあわせて確認
自社ローンの基本的な仕組み
自社ローンは、ディーラーや中古車販売店が独自に提供する分割払い制度です。銀行や信販会社を介さず、お店との直接契約になるため、信用情報に不安がある方でも利用しやすい特徴があります。
✔ 審査が甘い
✔ 保証人不要のケースあり
✔ 金利0%と表示されることが多い
なぜ金利が0%なのか?
表面上の金利が0%でも、販売店は無償でローンを提供しているわけではありません。実際には、次のような形で利益を得ているケースが多いのです。
- 車両本体価格に金利相当額を上乗せ
- 分割手数料として別途請求
- 整備費・保証などのサービスをパッケージ化し価格に含む
⚠ 「金利0%」表示の裏側にある落とし穴
1. 実質的には割高な支払いになる可能性
例として、以下のような支払いパターンを比較してみましょう。
項目 | 良心的な自社ローン | 銀行マイカーローン |
---|---|---|
車両価格 | 90万円 | 80万円 |
表示金利 | 0% | 3.5% |
分割回数 | 36回 | 36回 |
月々支払額 | 約25,000円 | 約23,400円 |
総支払額 | 約90万円 | 約84.2万円 |
一見お得に見える「金利0%」でも、実際には本体価格に上乗せされた金額で実質金利相当を支払っているケースが多いのです。
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2. 返済遅延時のペナルティが厳しいことも
自社ローンでは、延滞が起きた際に車の強制返還や契約解除になることもあります。
これにより、
- 支払済分が戻ってこない
- 所有権が販売店のままなので車を失う といった事態に陥ることも。
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契約トラブルを防ぐ!自社ローンの注意点
✅ 金利0%が本当にお得になるケースはある?
条件が合えば「金利ゼロ」は大きなメリット
以下のような条件であれば、自社ローンの金利ゼロが実質的なメリットになることもあります。
- 頭金を多めに支払うことで総額を抑えられる
- 支払回数を少なく設定する(12〜24回など)
- 車両価格が市場相場と比較して割高でない
- 整備・保証付きでの安心パック内容が妥当
自社ローンの「金利0%」は、あくまでも一部の条件下で“お得”になる可能性がある仕組みです。
🔍 金利ゼロでも確認すべき4つのポイント
① 実際の車両価格
相場よりも不自然に高い金額設定になっていないか、複数店舗を比較してみましょう。
② 契約書に金利や手数料がどう記載されているか
「0%」と記載されていても、別欄に「分割手数料あり」とあれば実質金利と同義です。
③ 所有権は販売店?それとも購入者?
完済までの所有権留保にも注意が必要です。
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④ 分割支払総額の明示
支払総額が明確であるか、内訳が分かりやすいかも要チェックです。
🙋♂️ よくある質問(FAQ)
Q. 本当に金利が0%なの?販売店は損しないの?
A. 表面的には0%でも、車両価格に金利分を上乗せするなどして収益を確保しているのが一般的です。
Q. 金利0%なのにローン総額が高くなるのはなぜ?
A. 車両本体価格・登録手数料・保証プランなどが含まれている場合があります。必ず内訳を確認しましょう。
Q. 金利ゼロなら信販ローンよりもお得?
A. ケースバイケースです。信用情報が健全な方なら、銀行ローンやディーラーローンのほうが総支払額を抑えられることもあります。
💡 金利0%に惹かれる前に、冷静な比較を!
「金利0%」という言葉は強い魅力を持っていますが、その言葉だけで判断するのは危険です。**本当に支払総額がお得か?車両価格は相場と比較して高くないか?**をしっかり見極めることが大切です。
特にブラックリストや債務整理経験がある方にはありがたい選択肢ではありますが、その分契約条件や仕組みをしっかり理解した上で選ぶようにしましょう。